2009-04-07 Tue
【健康状態を見極める 適正な体重:BMI】昨今、栄養過多による「メタボリックシンドローム」が
よく話題となりますよね。いわゆる「メタボ」ですね。
私たち成人は、このメタボを気にしますが、
(私も、その一人ですが…)
高齢者の方は、すべて「栄養過多」と、いうわけではないのです。
逆に「低栄養」の方も、少なくないのです。
(同ブログ参考:【楽しく安全な食事の方法:食事の介助】)
では、何故高齢者の方は低栄養に陥る方がいらっしゃるのでしょうか?
~低栄養に陥る理由~
①食欲の低下
日中の活動性の低下から、お腹がすかなくなり、食事量が減る
②認知症による偏食
認知症の方で、「食パンにジャムをぬった物しか食べない」
「おにぎりとお漬け物しか食べない」という、食に関して
こだわりを持たれる方も少なくありません。
そして、栄養が偏ってしまういのです。
③身体機能の低下
特に、飲み込む力が低下して、食事の度にむせ込み
(最悪のケースは、窒息にまで陥る)
食事自体が苦痛となり、召し上がらなくなる。
④口の中の状態
総入れ歯、部分入れ歯などが、口に合わず、食べ物を食べると
入れ歯の中に入って、口の中が痛くなり、
その結果、必要量の食事を摂らなくなる。
また、合わない入れ歯をはめず、歯ぐきで食事を召し上がるため
固形物を敬遠され、やわらかいものや流動食などにして、
栄養が偏ってしまう。
[低栄養を見極めるために]
近年「BMI」という言葉が、注目されています。
これは「Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)」の略で、
身長と体重から求める「国際的な体格の判定方法(計算方法)」です。
この計算方法を用いる事で、肥満・やせの判断をしているのです。
日本においても医師は、BMIで「肥満」や「痩せている」を判定しています。
◎計算式
BMI= 体重(kg)
身長(m)×身長(m)
※健康を意識した場合、最も良い数値は「22」とされています。
◎判断基準
18.5未満………やせ
18.5~25未満…標準
25~30未満……肥満
30以上…………高度肥満
「やせ」と判断された高齢者の方は、保健師さんなどによる
「栄養指導等」が、個別にはかられます。
一方で、25を越えると「高脂血症」や「高血圧」などの
生活習慣病になる確率は2倍以上になり、
30を超えると「肥満症」として、治療を要するとされています。