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2010-05-16 Sun
【関節リウマチ:食事やリハビリ Vo.2】前回【Vo.1】の関節リウマチの勉強会の今回は、Vo.2です。
前回は、関節リウマチの概要などを書きましたが、
今回は、リウマチ治療の目標や食事そして
リハビリについて書いていきます。
[関節リウマチの治療目標]
関節リウマチの治療の最大の目標は
「完全な寛解(*)状態で維持すること」であるとされています。
では、リウマチのおける完全な寛解状態とは?
・関節の炎症(腫れ・痛み)がない
・朝のこわばりがない
・全身の倦怠感がない
・理学所見での滑膜炎の存在がない
・Ⅹ線上での関節破壊の進行がない
ほか
*寛解(カンカイ)とは(国語辞書より)
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。
または見かけ上消滅した状態。癌(がん)や白血病など、
再発の危険性のある難治の病気治療で使われる言葉。
例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、
癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を
完全寛解という。
リウマチ治療の新しいキーワード(考え方)
(旧)ゆっくり副作用の少ないものから使用
↓
(新)速く、関節破壊を抑える薬を使用
「目標を設定して、それを達成する」
・発症<2年:寛解を目標
・発症>2年:進行抑制を目標
[食事]
関節リウマチの治療の中で食生活は、重要です。
有効な栄養素は、良質なタンパク質や
青背の魚の脂肪に含まれるDHA、EPA、カルシウム、ビタミン類です。
脂肪分の少ない肉類や魚の動物性タンパク質と豆腐などの
植物性タンパク質を半々にとり、野菜中心の食事を心がけます。
関節リウマチに大敵の「冷え」から体を守るような食品…
すなわち「体を温める食品」の摂取も良いとされています。
また、リウマチの痛みがあることで体を動かす機会が減ることから、
骨粗鬆症を合併しやすいので、牛乳や小魚など、
カルシウムを多く含む食品もとることが大切です。
肥満すると関節に負担がかかるので、
エネルギー過多にならないように気をつけましょう。
しかし、服用している薬と併用して摂取を避けた方が良いとされる
食品などもあるので、主治医が薬を処方されるときに必ず、
日々の食事についても質問しましょう。
また、良かれと思っているサプリメントもモノによっては、
薬の効きを悪くさせるものもあります。
[リウマチリハビリ体操]
リウマチの方は薬物療法・食事療法と併せて
「体操(運動)」も有効とされています。
その目的としては…
・血液の流れを良くして関節が固くならないようにする
・筋力を維持する
しかし一方で、痛みが強い時などは、無理をしないと云う事も一方で大切です。
●体操を行う上での注意
①痛みがある時は、我慢せずに安静にする。
「安静」と「運動」のバランスをとる事が大切。
②ゆっくり、大きく、順番を守って行います
(例)肩→指先
股関節→足先
③正しい姿勢で行いましょう
肩の力を抜いて、背筋を伸ばす
④体操の翌日に疲れや痛みが残らない程度に
各部の運動は自分のペースで「10回程度」を目安に行いましょう。
⑤関節は冷やさないようにしましょう
入浴後など、体を温めたのちに体操を行うとよいでしょう。
これからクーラーなどを使用する機会が多くなりますが、
クーラーや扇風機の風が直接当たらないようにしましょう。
⑥体操カレンダーをつけましょう
毎日、同じ体操を行い、どの程度出来たかを記録しましょう。
そうすることで、どんな時にどんな関節に痛みなどがあったかが分かり、
予防する資料にもなります。
●体操:ここに掲載した体操は、勉強会の資料から一部抜粋したものです
(上半身)
①深呼吸
背筋をのばすことがポイント
②肩の上下運動
首をすくめないように、肩だけを上下させます
③肩の回転運動
肘は楽な状態で、両肩をゆっくりと最初は小さくそして徐々に大きく回します
④肘の曲げ伸ばし
両肘を伸ばした状態で、指先が自分の肩につくのを目標に曲げていきます
(下半身) *下半身の運動は、椅子に座った状態で行います
⑤足踏み
膝を、交互(片方ずつ)に上へあげていきます
⑥膝伸ばし
両足を、交互(片方ずつ)に伸ばしていきます
⑦つま先挙げ
片足ずつ、つま先を上げたり下げたりします
⑧最後に大きく深呼吸
より詳しくは「家庭で出来るリウマチ体操」を参照してくださいね。
(同ブログ内 関連記事)
【関節リウマチってどんな病気? Vo.1】
【関節リウマチをお持ちの方のケアについて】
【リウマチの方へ有効な自助具】
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