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2009-06-10 Wed
【介護者が知っておきたい感染症:MRSA】「MRSA」という言葉は、普段あまり聞きなれないですよね。
しかし、この「MRSA」は、知っておきたい感染症の一つなんです。
では、一体どんな感染症なのでしょうか?
[MRSAとは?]
MRSA(metithicillin-resistant Staphylococcus aureus)
「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」と言います。
病原性は、弱いが高齢者や癌患者など「免疫機能の低下した人」には
重篤な感染症を、起こすことがあります。
[特徴]
MRSAは、常在菌(※1)のひとつである黄色ブドウ球菌が、
薬剤耐性を獲得したもので、健康な人でも鼻腔、咽頭、皮膚などから
検出されることがありますが、基本的には「無害」です。
しかし、高齢者や手術直後など「抵抗力の低下した状態」では
感染を起こし、肺炎や腎炎、胃腸炎などを呈します。
一旦発症するほとんどの「抗生物質」が、効かないため
治療は困難なものですが、抗MRSA薬により治療されます。
日和見感染(※2)や院内感染の原因菌として恐れられているゆえんである。
また、MRSAは「保菌者」と「感染者」とは違います。
ただ、通常健康な人に対しては「無害」と言う事もくれぐれも
知っておいてくださいね。
保菌者であっても、医療施設外で日常生活が可能な場合は、
抗菌薬投与は必要ありません。
※1)常在菌(じょうざいきん)とは?
常在菌とは、主にヒトの身体に存在する微生物(細菌)のうち、
多くの人に共通してみられ、病原性を示さないものを指す。
常在菌の種類は多種多様で、地域環境や生活習慣、および身体の部位により
違いが見られる。基本的には人の健康に影響を与えず、共生関係にあるものを
指すが、免疫力の低下により日和見感染を起こすこともある。
※2)日和見感染とは?
通常の健康な人には無害な菌あるいは弱毒菌が、
感染に対する宿主の抵抗力が弱まったときにおこす感染症をいう。
[在宅ケアでの注意事項]
MRSA感染症の殆どの方は、在宅生活を送られる事はありません。
しかし、保菌者や感染者でも菌の状態が微弱なった方は、
在宅で生活を送られる事はもちろんあり、その方々の、ケアを行う事があります。
私も、以前MRSAの方のケアを担当していた事がありました。
担当していた方は、仙骨部にできた褥瘡部分(参照【床ずれ(褥瘡)とは?】)から
MRSAが検出され、おむつ交換時など注意が必要でした。
もちろん、褥瘡部分はフィルムなどで、きちんと処置をされていましたが、
それでも、介護者は注意が必要です。
そして、介護者が、最も注意すべきことは「媒介者」にならない事です。
このご利用者様を担当していた頃は、念のためケアに伺う際の
物品(エプロン、カバン、服装)など、全てこのご利用者様専用にして
ケアにあたっていました。
もちろんケアの前後の「手洗い」は、言うまでもなく必須です!
一方で、手荒れをしないようにも気を配りました。
それは、手洗いや手指消毒液で「肌荒れ(手荒れ)」を起こすと
ブドウ球菌が付着しやすいと聞いたため、適宜ハドクリーム等を使って
注意をしていました。
~ケアにあたる介護者が注意すること~
まずは「媒介者」にならない事に注意をします!
そして…
・ケアの前後に必ず流水で手洗いをする事
・手荒れを予防する
・介護者の健康に留意する
(参考HP)
・高齢者介護における感染対策
http://www.d1.dion.ne.jp/~mrsaict/link3-3.htm
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